皆さんはご自身がどのような姿勢だと思っておられますか?スタジオでお客様にうかがうと大半の方が猫背、反り腰、このどちらかをおっしゃいます。姿勢のタイプは千差万別ですが、ざっくりとしたグループ分けをすることができます。
※そくわん症はこの前後のS字カーブに横向きのC、S字のカーブが組み合わさった状態のことを言います。
一般的に反り腰と言うと左から2番目の骨盤前傾タイプを思い浮かべるかと思います。反り腰の方はこの骨盤の部分にばかり目が行きがちですが、実は首が前に出て肩も内巻きになっている場合が少なくありません。猫背さんと同じ要素を併せ持っている可能性があるというと分かりやすいかと思います。
またこの姿勢のイラストから分かるように一番左の理想タイプ以外は全部頭が前に出ています。100%全員が当てはまるわけではありませんが、ほとんどの方に当てはまるといっていいでしょう。頭は5~8㎏あります。これだけの重さのものが本来の位置からずれてしまうと、、肩がこるのは当然といえます。
次に下半身について少しお話します。左から3番目:骨盤後傾の人は膝が大きく曲がっています。お尻からかかとにかけての距離が他の姿勢よりも短くなっていますよね。つまり筋肉が硬くなって短い状態ですので下半身の柔軟性が乏しい状態です。いわゆる床に座って足を前に伸ばしてストレッチ、、の時につま先に手が届かずアイタタ・・となることが多いタイプです。
そして一番右のスウェイバックは現代人にとても多い姿勢です。待ち合わせ中にスマホを見ている人の姿勢はまさしくスウェイバックがほとんど。以前は高齢者の姿勢のイメージでしたが今では若い世代でもこの姿勢がとても多いです。若者の姿勢高齢化、ですね。
姿勢は体の使い方、筋力、柔軟性などの要素が組み合わさった「あなたの体の癖」が現れたものです。そもそもの骨格や病気などの影響でなければ癖は修整が可能なもの。体の痛みや動かしにくさが起こってしまう前にいらない体の癖はとってしまうにこしたことはありません。
ピラティスのご経験者でも自分の姿勢を正しく理解していない方もいらっしゃいます。なかにはインストラクターから姿勢の説明を受けたことがない、なんて方も存在します。名古屋のピラティススタジオトアーではパーソナルレッスンの際、お客様と一緒に必ず姿勢の確認を行います。体の癖を知ることはなりたい体づくりの基本であり、近道でもあります。客観的にご自身の体を見直して、今まで気づかなかったあなたの体の癖を発見してみませんか。