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COLUMNコラム

そくわん症について

2022.5.26 そくわん症について

そくわん症とは?

脊柱(背骨)は体を横から見た時に前後に緩やかなS字カーブを描いています。このカーブに異常が生じている状態や後ろから見た際に側方:横にカーブをしている場合を脊柱変形といいます。そくわん症は脊柱変形の一種で、背骨がねじれながら横にわん曲している症状のことをいいます。

そくわん症はその原因によって3つに分類することができます。

1.筋力・柔軟性不足や体の使い方のクセなどで引き起こされる「機能性」
2.骨の形成異常や神経系の疾患など病気が原因の「構築性」
3.このどちらにも該当しない原因不明の「特発性」

実はそくわん症の多くが原因不明の「特発性」と言われています。小児期には見極めが難しく、成長して骨格形成がある程度できてきた頃に症状に初めて気づくということが少なくありません。最近では学校の健康診断で見つかった、という例もよく耳にしますが、特発性そくわん症はそくわん症と診断された時を発症時期としています。

体への影響

そくわん症が体に及ぼす影響にはどんなものがあるかご存知でしょうか?
そくわん症は放っておくとわん曲の角度が進行し、体の傾きが大きくなっていく可能性があります。そしてこの傾きがひどくなっていくことで次のようなリスクや不具合が考えられます。

・肺や内臓が圧迫され呼吸がしづらくなる。体の不調が引き起こされる。
・腰痛、肩こり、背骨の痛みなどが誘発される。
・姿勢、筋力、柔軟性のアンバランスが大きくなり不調の原因となる。
・見た目が気になり、好きなファッションが楽しめない…など

おもちゃの積み木をイメージしてみてください。積み上げたどこかが右にずれたら違うどこかを左にずらしてバランスを修整しますよね。放っておくとそのずれがどんどん大きくなっていくわけです。積み木と違いがしゃんと崩れることはありませんが、体に大きな負担がかかることは間違いありません。

ピラティスとそくわん症

ピラティスは呼吸を大切にするエクササイズ。背骨や肋骨を支える呼吸筋(肺や横隔膜、肋骨についている筋肉等)を鍛え、わん曲の角度進行を防ぐ効果が期待できます。また背骨1つ1つを意識して動かすので、わん曲が出ている箇所、回旋(ねじれ)が出ている箇所にピンポイントでアプローチすることができる優秀なメソッドでもあります。

名古屋のピラティススタジオトアーでは機能性と特発性そくわん症のお客様にパーソナルレッスンを提供しています。レッスンの内容自体は何か特別なことをしているわけではありませんが、そくわん症の場合その症状によっては禁忌(やってはいけない)の動きがありますので、マシンやマットを正しく利用しより安全に配慮したレッスンが必要となります。
そくわん症の方は「角度進行を防ぎ今より悪化させない」を目的に、日常生活に運動を取り入れることをおすすめします。