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COLUMNコラム

女性ホルモンと糖尿病

2022.9.8 カラダのこと

生活習慣病の代表格、糖尿病。食事で腸から吸収されたブドウ糖が血液中に入ると、それをエネルギーとして利用=細胞に取り込むために膵臓からインスリンが分泌されます。糖尿病はこのインスリンの分泌が不足したり効果がでなくなったりすることで、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなる病気。つまりずっと血管内に糖がぷかぷか、行く当てなく漂っている状態になります。血糖値とはこの血管内に漂っているブドウ糖の「値」のこと。糖尿病の人は常に高い状態にあるということになります。

ブドウ糖はエネルギーとして体に必要な栄養素ですが細胞に吸収されず血管内にいつまでも漂っていると血管を傷つけてしまい動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞等の血管病を招くことになります。またそれ以外にも生活習慣に支障をきたす大きな合併症を引き起こします。過去に大物歌手が糖尿病の合併症で膝下が壊疽してしまい結果切断され、松葉づえで舞台に立たれていたこともありました。

女性ホルモンの「エストロゲン」は血糖値を下げるインスリンの手助けをするホルモンです。つまり、40代後半~50代前半の更年期となりエストロゲンが減少すると血糖値が下がりにくくなり糖尿病のリスクもあがってくるということになります。歳を重ね痩せにくくなった、とため息をつく方もいらっしゃいますが、それよりも知らないうちに糖尿病予備軍となり、気が付いた時には血管がぼろぼろ・・という方が恐ろしいことです。ピラティススタジオトアーのお客様にも更年期世代の方は多くいらっしゃいますので、私も皆さんにさりげなく「お互い気をつけましょうね~」とお声がけをしています。

ちなみにブドウ糖とはでんぷん質で代表的なものにお米、小麦等があげられます。多くは主食になるものですね。(余談ですが蓮根もでんぷん質が多い食べ物です)。果物の糖分は果糖。健康診断で測定される血糖値は基本的にはブドウ糖のみ。果糖の摂りすぎにも気をつけたいところです。

何でもかんでも制限しては息が詰まりますが、長寿の日本人。「いつまでも健康でいる」ことを考えて、食生活、運動習慣などの生活スタイルを、できることから見直してみてはいかがでしょうか。名古屋のピラティススタジオトアーではパーソナルレッスンとあわせて食事アドバイスのメニューも提供しております。ご興味のある方はいつでもお問い合わせください。体験レッスンのお申し込み時でもご相談可能です。