緊張型頭痛と片頭痛
日本人の約4割が頭痛持ちと言われています。頭痛にはいろいろなタイプがありますが、多くの方が悩まされているのが「緊張型頭痛」と「片頭痛」です。
緊張型頭痛は悪い姿勢や長時間のデスクワーク等が原因の「筋肉の緊張」によって引き起こされる頭痛です。頭の両側が締め付けられるような痛みが長く続きますが、体を動かしても痛みが悪化することがないのが緊張型頭痛の特徴です。一方、片頭痛は脈を打つようなズキンズキンとした痛みが特徴で頭部の片側だけで起こる人が多いと言われています。体を動かすと痛みが強くなったり、ひどい場合は吐き気をもよおしたり嘔吐をしてしまう場合もあります。
いやな頭痛の原因は?
緊張型頭痛は生活習慣が引き起こすと考えられています。以下が緊張型頭痛と関係する主な生活習慣です。
- 長時間の同じ姿勢・・・同じ筋肉ばかりを使い続けることになり、その筋肉の疲労・緊張が大きくなります。
- 不良姿勢・・・特に頭が前に出ている猫背(専門用語では頭部前方変位と言います)は頭 痛と共に酷い肩こりにもなりやすい姿勢です。正しい背骨の配列、正しい頭の位置を保てる姿勢は頭痛から解放されるためにはとても重要です。
- 運動不足・・・運動不足で筋力が低下すると良い姿勢を保つことが難しくなり、頭痛を誘発しやすくなります。また血行不良の原因にもなります。
- 精神的ストレス・・・ストレスにより痛みに敏感になると言われています。
あいにく片頭痛の原因はまだはっきりと分かっていないそうですが、脳の視床下部が関係しているという説があります。視床下部はホルモン分泌や睡眠、食欲など自律神経をつかさどっている部分ですが、ここに何かの刺激が加わり脳内血管が拡張したりすることで痛みが誘発されると考えられています。また片頭痛が起こる際に「予兆」がある方もいます。視野の中心に稲妻のような光が見え、その光が消えてから片頭痛が始まるといった報告があります。
頭痛とサヨナラするために・・
緊張型頭痛を予防するには、まず前述の「起こりやすい人」にならないように気を付けましょう。特にデスクワークのように長時間座った姿勢でいる方は、知らず知らずのうちに姿勢が悪くなりがちです。姿勢改善に効果的なピラティスは緊張型頭痛でお悩みの方にはオススメといえますね。またパソコンの使用による目の酷使にも注意!小まめに休憩をとるように心がけてくださいね。
片頭痛は自律神経が大きく関係しているため、日常生活でストレスの要因になるものをできるだけ近づけないことが大切です。片頭痛が起きた時の状況を書き留めておくと片頭痛の原因、ストレスとなってるものが見える化され、予防策をたてやすくなりますよ。