別のコラムでそくわん症の種類についてお話しましたが、今回はそくわん症の「角度」についてお話します。
そくわん症の角度
そくわん症は背骨が左右にカーブを描いている状態のことをいいますが、その角度のことを「コブ角」といいます。そくわん外来や整形外科などでの診察時にレントゲンを撮影し、この角度を把握します。そしてその角度によって治療法が検討されます。
こぶ角の図り方
下図のように一番湾曲している2点から線を引き、交差した角度がコブ角です。また角度によって進行度合いが区分されています。
管理区分 | 診断 | 湾曲度 | |
A | 要治療 | 脊柱そくわん症 (中等度以上) | コブ角 25度以上 |
B1 | 要経過観察 | 脊柱そくわん症 (軽度) | コブ角 15~24度 |
B2 | 要経過観察 | そくわん症の疑い | コブ角 14度以下 |
C | 要注意 | そくわん症の疑い | 構築性変化のないもの |
D | 正 常 | 異常なし |
コブ角25度未満は経過観察、25~40度では装具療法、50~60度以上は手術療法の適応となります。(公益財団法人兵庫県予防医学協会より)
コブ角の進行を防ぐ
このコブ角は何もしないで放っておくと角度が進行する可能性があります。そのために装具や手術をするわけですが、できることならどちらも避けたいものです。
進行が著しく進行してしまう前に少なくとも現状の角度をキープできるよう、体幹部のインナーマッスルや呼吸筋を目覚めさせるエクササイズを実施し、背骨を支える筋力を付けておくことはご自身でできる予防策となります。
名古屋のピラティススタジオトアーでもパーソナルレッスンでお客様の進行どあい、そくわんの箇所によって進行防止を目的としたエクササイズを積極的に実施しています。そくわん症の方は普段から背骨への負担が大きい状態です。安全のためにもご自身の背骨、筋力にあったエクサササイズを選択して行うことが大切です。完全マンツーマンでプライバシーに配慮した空間です。安心してご相談ください。