ピラティスには大切にしている「ABC」があります。この「ABC」を知っているとピラティスの理解が深まり、エクササイズをより効果的に行うことができます。
A:Alignment (アライメント/骨や関節の配置・配列)
B:Breathing (ブリージング/呼吸)
C:Core (コア/体幹部のインナーマッスル)
A アライメント 配置・配列

ピラティスでは骨や関節の正しい配置・配列(アライメント)を大切にしています。立位等の静止時、エクササイズ中の動いている時、どちらでも正しいアライメントを保つ意識をすることで筋肉を正しく、効率的に使うことができます。
特に大切なのは背骨・骨盤・肩甲骨のアライメントですが、ピラティスは体をトータルで見ていきますので、アライメントは手先、足先等、細かなところまで意識をします。
B ブリージング 呼吸
ピラティスは主に胸式呼吸を用い、肺、横隔膜、肋間筋といった呼吸に必要な筋肉:呼吸筋を活性化します。呼吸筋が目覚めると体内への酸素の取り込みと体外への二酸化炭素・老廃物の排出がスムーズに行えるようになります。 また深い呼吸ができることにより心臓や血管の機能が高まり、体の巡りが向上します。
呼吸をする度に肩が上下したり顎が上がったりしていませんか?思い当たる人は正しい呼吸ができていない可能性があります。呼吸筋の1つである横隔膜は体を安定させるコアの筋肉(後述)です。つまり呼吸が正しくできない=体幹部が安定しない、ということが考えられます。
C コア 体幹部のインナーマッスル

ピラティスの場合、コアの筋肉とは「腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群」、この4つのインナーマッスルを意味し、この4つの筋群をセットでインナーユニット(インナーマッスルの組合せ)と呼んでいます。
胴部・骨盤部についているこのインナーユニットが働くことで身体の強い軸が作られ、背骨が安定します。正しい姿勢を作る、腰痛等の痛みの予防・軽減、スポーツのパフォーマンス向上にも欠かせない筋肉です。
また骨盤底筋群はお鍋の底のような役割で内臓を下から支えています。この骨盤底筋群が働かないと内臓が下がりポッコリお腹になる、お手洗いが我慢しずらい、といったことが起こりやすくなります。
~ピラティスエクササイズで期待できる効果~

★体に負担のかからない、正しく美しい姿勢になる
★肩こり、腰痛等の不調・痛みの改善
★ムキムキではない、しなやかな筋肉で引き締まったボディライン
★筋力・柔軟性が向上し、動きやすい体になる
★ 基礎代謝が上がり、冷え性・不定愁訴の改善
★中高年女性に多い、尿漏れの改善
★転倒などロコモ予防
等等・・

ピラティスの発祥・歩み
ピラティスはドイツ人、ジョセフ・H・ピラティス氏によって約100年以上も前に考案されたエクササイズで、当初は負傷兵のリハビリ運動として用いられていました。やがてピラティス氏がニューヨークに渡ったことにより、現地のダンサーよってその効果が広く知れ渡ることとなりました。
ピラティス氏の死後、コア:いわゆる体幹部を安定させるピラティスエクササイズの効果が医学的にも認められるようになり、多くのアスリートがトレーニング法の1つとして取り入れるようになりました。
お客様の感想(30代 会社員)
長年通院をする程のひどい頭痛に悩まされていました。姿勢の悪さが関係していると思いピラティスを始めました。最初のレッスンで自分では思いもしなかった体のクセを指摘され、客観的に見てもらうことの大切さを感じました。私の場合「筋力不足で正しい姿勢がとれていないです。特に首の後ろの筋肉が詰まっていて頭の位置が大きくずれていますね。頭の位置は頭痛と肩こりに大きく関係しているんですよ。」と言われました。
長く運動とは無縁の生活をしていたのでレッスンについていけるかどうか心配でしたが、「これは今できる範囲でやってみましょう」「これはちょっと頑張って」と私の様子を見ながら進めてくださるので安心して受けることができました。
家でできること(私の場合は首のストレッチと簡単な腹筋運動)も教えて頂きコツコツ続けているうちに頭痛が本当に楽になり、お薬をのむことも殆どありません。肩こりも改善され、運動をすることの大切さ、ピラティスの良さを実感しています。
側湾症とピラティス
ピラティススタジオトアーでは脊柱側湾症の方へのレッスンも提供しております。詳しくは「脊柱側湾症とピラティス」のぺージでご案内しております。